2016年03月18日

「伝わらない」の原因-2


こんにちは、高津和彦です。

前回に続いて、「伝わらない」の原因を考察します。
先日、遭遇したエピソードからの分析です。

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話し方に対して感じる、聞き手側の"違和感"。
これが「伝わらない」の大きな理由。

この"違和感"、徐々に、抵抗感→嫌悪感→拒絶感へと拡大していく。

(それ以前に、話す内容自体への拒否感が理由になる場合も
ありますが、今回はその点は話題としません)


その中で、今回は「無用な敬語」について。


先日、僕は大規模な講演会に参加した。
ゲストに対してインタビュー形式で進められていく構成だ。

話の内容は本当にドラマチックで面白い。
が、そのインタビュアーの言葉、随所に"違和感"が走る。

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「こちらは、こういった企業様でいらっしゃいます」

「〜をご検討なさってらっしゃる社長様でいらっしゃいます」

「状況は、いかがでいらっしゃいますでしょうか」

「皆さん、どういった反応でいらっしゃいましたでしょうか」

「どんな点でございますでしょうか」

「社長様も〜と感じられたことを記憶させて頂いております」

「何か印象に残っていらっしゃいますことはおありでしょうか」

「どういった点がポイントになられましたでしょうか」

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よくもまぁこれだけ、敬語をくっつけまくって、使えるだけテンコ盛り。

全て書き留めました!
皆さんに見てもらうために。


このインタビュアー、結構ちゃんとした肩書きのある企業人。
誰か、周りの人が注意をしなかったのだろうか。
否、社内あげて/また社外でも、接する人のほとんどがこの話し方で良しとしていた?

そんなことはないですよね?


でも、もしそうだとすれば、こんな風潮はやめなければいけない。

明らかに間違っている。


皆さんのふだん話される「一言一言」が日本社会の言語文化を作り上げていくのです。

そういう意識をもって、毎日の言葉を使ってください。
決してこのような話し方をされませんように心からお願いします。


正しい、美しい日本語のために。
すぐれた日本文化のために。
posted by パブリックスピーキング・トレーナー高津和彦 at 17:00| 伝える力

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