2014年07月04日

「ノリの良さ」が大事


こんにちは、高津和彦です。

僕は大阪工業大学の客員教授として教鞭も取っています。
社会人と違い学生の指導はまた別のスキルが要求され、
僕自身にとって新たなチャレンジ、わくわくするひと時です。
先日、就職面接に関する特別講演を依頼され、
レクチャーして感じるところが多いにありました。
今回はその話題で。

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僕は自身の講座において、「1回の受講で結果を出します」とうたっている。
そのため、同じ人が何回も何回も繰り返し連続して受講されることはまれだ。
だから毎回、一期一会の気持ちで、
1-可能な限り短時間で心を開いてもらい、
2-納得してもらい、そこへ
3-技術の指導を注ぎ込む、
ということを日々行っている。

そもそも「話す」ということは、
心が開かれないといくら技術を習得しても実生活で役立たない。
だからスピーチやプレゼンを指導している中で、
「気」(=心)の持つ要素が大であるということをいつも言っている。

もっと厳密に言うと「ノリの良さ」が大事だ。

それが、最近、明白に示された。
それは先日、僕が客員教授を仰せつかっている大阪工業大学で、
「就職活動に役立つ自己アピール」という特別講演を大ホールで行った時のこと。

任意受講。
約200人。
普段の授業が終わってから受講に来た学生諸君は、自らの意志で来た。
就職を控えている人にとっては非常に興味深いテーマ。
とはいえ彼らの「ノリの良さ」には目を見張るものがあった。

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僕はまず、
1-「見てくれが人の評価を左右する」というところで興味を持たせ、
2-ジョークを準備+その場で考えることで親しみを持ってもらい、
3-ボランティア的に人前に出る学生を募り、
4-彼らをたたえ、みんなのやる気を興し
5-最後の演習で積極的に参加してもらう
という手法を考えた。


発見:若いということは、ノリが良い!

早い段階でのジョークで、既に大きな笑いの起こり。
(通常の社会人セミナーは「クスクス」からスタートするのに)

もう、パッパッと手が上がる。
その「良い気」が会場全体に伝播していく。

最後の演習は見学の先生、担当教授も交えて発声。
そして全員参加スピーチで締めくくった。
当然、質問が相次ぎ、終わってからも何人も残ってくれて個人質問された。


スタートしてどの段階で会場が熱くなったか。
これは格段の早さだった。

ふとこれまでの壮年者対象の講座のことを思い出した。
場が温まるまでに時間がかかる。
歳を経てくるとノリが悪くなる。
それは経験から来るものだろう。
「そうかなぁ?」「ほんとに?」「ま、一応やってみるけど」、
という"動きたくない気"が顔に見て取れる。

一方、学生諸君は早い。
面白いとどんどん入ってくる。
そう言えば母校の中学で「先輩の授業を聞こう」を行った時のことを思い出した。
40分、ガンガンのってくれた。

上達には"ノリ"が大事だ。

パッとのれる若い心を持とう。
とにかくやってみる、楽しかったら"ノル"、突き進む。

僕自身も日々そう心がけている。
posted by パブリックスピーキング・トレーナー高津和彦 at 17:10| 印象に残る自己紹介

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