2014年06月06日

近年日本文化論‐1


こんにちは、高津和彦です。

5月から東京オフィスを立ち上げ、本稼働に向けて準備中です。
その拠点探しの間に、日本文化について感じたことを2回にわたってお話しします。
ちょっとビジネスから離れて、閑話休題。

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東京にベストスピーカーの拠点がようやくできた。大田区西馬込に。
閑静な環境が気に入っている。

が、ここに来るまで多くの苦労、紆余曲折があった。
というのは、
1-まずグランドピアノを置きたかった。ピアニストでもある僕のはずせない条件。
2-住居+事務所としての機能は当然だ。
3-またベストスピーカー・ベストプレゼン講座で必須事項は発声練習。

この条件を満たしてくれた業者さん、大家さんに心から感謝します。


今回はその中でピアノ、特にグランドピアノに対しての偏見について。

グランドの「グ」を言った途端に、賃貸では「無理です」と断られる。
まるで爆音でも出すかのような迷惑の種として捉えられている。
アップライトピアノの何倍もの音が出るという想像をしているんだろう。

「音楽は楽しいもの」と言う考えから遊離して「音楽は騒音の源」になってきている。
それは「グランドを入れた」と言うと、「聞かせてね」「弾かせてね」よりも前にまず
「音、気をつけてね」「文句でない?」と言われることでわかる。
社会がそうなってきているのだ。

だから、中古業者の"ピアノ売ってちょうだい"のCMがテレビをにぎわしているのに、
ピアノメーカーの"ピアノ買ってちょうだい”のCMはゼロだ。
ピアノを「買って!」じゃなく、「売って!」という。
おかしい。

例えば、トヨタ、ホンダが新車CMせず、XX中古車センターばかりが目立つということ。
ありえない。
そんな業界はない。

日本は、他国を圧倒する世界1(ヤマハ)、世界2(カワイ)のピアノ生産量を、
また質を誇るメーカーを擁している。
しかしその国の首都でピアノを置くという単純なことがこんなに困難を極めるとは。

このことは「素晴らしい品質の製品を生産している一方、
日本人はモノを作る、売るのビジネスをする前に、
本当に音楽という文化を分かっているのかと思ってしまった。
posted by パブリックスピーキング・トレーナー高津和彦 at 17:10| 東京オフィス

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