2015年05月22日
観察力がスピーチ力を高める
こんにちは、高津和彦です。
ゴールデンウィーク、ライフワークの街道歩き旅で遭遇した興味深い出来事、最終回。
夏目漱石じゃないが、「山路(やまみち)を登りながら、こう考えた」ことです。
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山陽道は瀬戸内海沿いの道と思う人も多いだろうが、実は結構、内陸部の山道も多い。
時、まさに5月。木々の緑美しい中、一段と目立つのがウグイス。
山中を歩いていて、「ホーーーーホケキョ」という声で春を実感する。
ところがこの「ホーーーーホケキョ」という完成形、聞いていると、
すぐに鳴ける代物ではないようだ。
それに至るまでに、ウグイスも四苦八苦、段階を踏み、練習を重ねる。
まず第1段階。
「ケキョケキョケキョケキョ」。
これを何回も繰り返す。
「ホ」の音が難しいのか、"初心鳥"はなかなか出せない。
次に。
「ホッ・ケッ・キョ」。
絞り出すようにして。ようやく「ホ」音が出る。
そして。
「ホーケッキョ」。
なんとか最初の「ホーーーー」の長音を出そうとして(いるように思える)、練習が続く。
ついに。
「ホーーーーホケキョ」の完成形に至る。高らかに誇らしげに。
それに応えて、まるで競争するかのように方々から鳴き始めるのだ。
そうすると相手に負けじと、いろんなアドリブ(?)を出してくる。
語尾反復形「ホーーーーホケキョ ケキョ」(ケキョ言わずに止まれよ!)
ビブラート系「ホ〜〜〜〜 ホケキョ」(コブシ聞かせる演歌系?)
連続発声系「ホホホホホホ ホケキョ」(震えは緊張してんの?)
考えれば、ウグイスをウグイスならしめているのは「鳴く」こと。
それを"最高の鳴き"にしていくために、彼らは修練しているのだ。
翻って、我々、人間にあてはめれば、それは「話す」ことだ。
人間も「話す」ことを訓練しなければ、ウグイスにも劣る!
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ここまでで。
うまく文を組み立てるなと思ったでしょう?
この組み立ては「事実→結論」のパターン。
それ以外にもいろんな組み立て方ができる。
僕の拙著「スラスラ浮かぶスピーチのネタ」に載せているので、ぜひ読んで勉強して下さいね。
ベストスピーカーになるべく、日々がんばろう!
(うまくもっていくなぁって?)
posted by パブリックスピーキング・トレーナー高津和彦 at 00:00| スピーチ
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