2015年09月25日

「できる人!」と言われるためには


こんにちは、高津和彦です。

シルバーウィークでたまった仕事を終えるべく、忙しく動き回っている週の終りでしょうね。
今回は、ベストスピーカー/ベストプレゼンを受講される皆さんを見ての僕からの問題提起です。

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いつも話す側の心構えを話しているが、今回は聞く方の側についての考察。

僕が、ベストスピーカーのセミナーで、「これはみんなどう思う?」と問いかける。

するとみんなは、「・・・」。
無言。
反応なし。

これは嫌ですよ。
前で話している者としては。

ミーティングや会合の時、聞き手のあなたはそんなことはないだろうか?

問いかけられて、沈黙できる時間は3秒が最長。

でないと、
知識がないか、
機転がきかないか、
頭の中に何も考えがないか。

要する、「アイツは無能だ」と思われても仕方がない。

先日、某社の米国支店勤務の友人が帰国したので食事をした。
その時、彼曰く、
「最初のうちは英語がうまくない引け目で、会議で発言しなかったら、
何も考えてないヤツだと思われて、全然、お呼びがかからなくなった。
これではいけないと、聞かれたらとにかく何か応えるようにしていったら、
だんだんメンバーとして受け入れられるようになった。」

そうなんだ。
目が合ったら、口を開くこと。

「その考えに賛成です。(ここで間を取って必死に考える) なぜなら〜」
「それは難しい問題です。・・・(間)。私はこう考えます。つまり〜」

しかし、どう答えたらいいかわからないという人。
分からないなら分からないなりの言い方がある。

「それは私にとって想定外の質問です。少し考える時間が必要です。」
「私にとって難しい課題なので、考えてはいますがまとめられない。」

とにかく、何か応えれば、
「あ〜、考えているんだな」と思われる。

加えてそれが的確な良い答えなら、「できる人!」と思われる。

話し手の心象も格段に良くなる。
そして、その話し手が上司や社長だったら。
昇進にすら影響してくる。

けれども完璧な答えがすぐに出るとは限らない。
むしろ出ないのが当たり前だ。
が、その状況を敢えて声に出す。

日本人は「いつも正解を出さねばならない」と教えられてきた。
正解が言えなけりゃだめなんだと。
しかし正解などある問題の方が少ない。

「来年の景気はどうでしょうか?」
正解などない。

あなたの考えを「言うこと」が求められているのです。
思いを、できる範囲で、素直に、パッと出そう。

それが「良い答え」なのです。
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posted by パブリックスピーキング・トレーナー高津和彦 at 00:00| 発言力

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