こんにちは、高津和彦です。
私事ながら、姪がこの4月に宝塚デビューをし、4/24からの月組公演に出演している。
その初舞台を見ながら感じたことを話します。
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姪っ子が宝塚デビューを果たした。
宝塚音楽学校101期生。
妹にチケットを頼み、先日5/15に宝塚観劇へと足を運んだ。
この日が、4/25に続いて、2回目の「口上」を述べる日だったのだ。
そして「1789-バスティーユの恋人たち」のあとの、ラインダンスとパレードに出演する。
開幕直後。
口上は堂々としたものだった。
身長172cm、僕とほとんど同じ。
映える。
化粧のせいも大いにあるが。
ベストスピーカーの受講生もああいうふうになってほしいなぁ。
そして「バスティーユ」が終わって、まずラインダンス。
新人40人もの同時の舞台だからパッと見てどこにいるかわからない。
それでも姪から前もってもらっていた配置図で、どのシーンでどこの列の何番目かが
すぐに解る。
これを用意して、来てくれる人に配るということが素晴らしい。
続いてパレード。
主役から出演者全員が順に出てくる。
どこだ、どこだ?
最後列一番左の端だ!
双眼鏡で探す。後ろは暗い。
あ、いた!
暗い中でも満面の笑顔で踊っている!
すばらしい。
おっ?隣りの子も笑顔だ。
その下も。
あっ、そうなんだ、全員がそうなんだ!
迫ってくるものがある。
全員がそうだから。
全員が一生懸命やっている。
それは、表情で、動きでわかる!
見て見て!見ろ見ろ!っていう気で。
そうやって頑張っていても、全員が今後主役で活躍するわけではない。
「バスティーユ」でも主役、脇役、脇脇役、通行人、ダンスだけ、
様々なパートで成り立っていく。
宝塚音楽学校、卒業生は毎年40人、10年で400人、全員が主役なんてありえない。
そう、その中で最高の演技を見せ、スターダムにのし上がっていくのだ。
いつでも、どこでも、どんな時でも。
その第一歩、パレードのどの場所にいようとも、常に最高の自分を見せていく。
まず事前に送られてきた配置図で、「私を見て!」という気がはっきりわかる。
そうだ、前に出たいんだ。
戦いだ。
その結果として:
僕は、タカラヅカは人生2回目だった。
1回目は外人顧客のアテンド通訳で、望んだものではなく。
個人的には、特に宝塚に心惹かれるものはこれまで人生でなかった。
阪急の創始者、小林一三の「逸翁自叙伝」を読み、その創設の艱難辛苦に
賞賛を送ることはあっても。
それでも、あのパレードを見て全員があんなに一生懸命やっているその姿、
そこから出てくる迫力に僕は心を惹かれた。
興味のない人も一度見られることをお勧めします。
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翻って、人前で話すあなた。
あなたの舞台は宝塚と違って、あなた一人。
横に戦う相手も誰もいない。
だったら最高を見せつけられるじゃないか。
何をためらっている?
何を引いている?
そこでやらなきゃ、いつやる?
嫌だったら他の人に取って代わられるよ。
やろう!
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ところで「その姪っ子、なんて名前?」っていつも聞かれるので、
一応記しておきます:
夕陽真輝(ゆうひ まき)
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