こんにちは、高津和彦です。
「教えることは教えられること」という言葉をよく耳にします。
先日まさにそのことばにぴったりの経験をしました。今回はその話をしましょう。
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ベストスピーカーでは受講生1人1人の話し方を録画して分析し、
それぞれの問題点を共に改善していく。
先週の受講生、大学のサークルで何十〜何百人の前で毎回スピーチをするという機会のある人。
分析したところ「語尾立ち」が顕著。語尾を伸ばし強調してしまう。
その部分が目立って耳につく。
「僕がぁ、〜するんですよぉ」となる。
幼稚な感じ。信頼感が損なわれる。
トレーニングを重ねる中。
彼自身、意識はするが、
「まだ直らない、どうすればいいか?」と聞く。
僕もすぐに解決法は見出せない。
スピーチの専門家としても、
パッと答えがいつでもどこでも出せるわけではない。
何回かトレーニングセッションを重ねて気が付いた。
そうだ、彼は普通に話す時は全く語尾伸ばしが無い。
が、人前に立って話すと思わず知らず語尾が顕著に立ってくるのだ。
解決策が浮かんだ。
「人前という意識にならずに話せばいいんだ。」
僕は言った。
「よし、君は声を大きく出すな。次のトレーニングでは、君には特別に人を1m前に立たせる。
だからその人にだけ向かって普通の話し方で話して。」
1分スピーチ、見事に語尾立ちはなくなった!
「できたぞ!今度は人がすぐ目の前にいると思って、遠くの人にも語りかけて話そう。」
再度、1分スピーチ。「先生、直りました!!」
このように受講生から質疑を受け、
それがきっかけとなり解決策が見つかっていくこともよくある。
"Trial and Error"
やってみて初めて答えが出てくる。
つまり、みなさんから教えられることが多々ある。
いつも僕は考える。
何らかの理由で、問題が起こっているのだ。
事象だけを捉えて、「え〜」と言うな、「まぁ〜」と言うなと言っても何の解決にもならない。
直るわけはない。
その問題の根底を正すことが解決につながる。
その底辺にある「心の問題は何なんだ?」と。
皆さんの問題を講座で提起して下さい。
何としても解決法を示します。
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