こんにちは、高津和彦です。
今週、電鉄大手の関連会社のトップ層の皆さん約200名に対し講演を行いました。
講演を通し、いくつか心に強く残ったできごとがありました。
今後の皆さんにも参考になると思うので、そのことについてお話します。
**************************************************
今週の僕の講演、「コミュニケーション力は会社の力」と題しての90分講演。
聴衆の大部分は技術畑の人たち。
壇上に立った時、会場全体にまじめな空気が漂っていて「温めるのには手ごわいぞ」という感じだった。
案の定、なかなか話に乗らない。
「ノリ悪いなぁ、そんなことで電車に乗れるの?!」って言ってもシラ〜、クスクス止まり。
後ろの方では下を向いたりしている人もいる。
負けられない。
"こっちを見ろ!"パワー 全開で、みんなに視線を投げ続けながら話をする。
その僕の「気」が徐々に会場に浸透していく。
最後、「コミュニケーションこそが、あなたの職場を、会社を良くするっ!」
で、締めくくると大きな拍手が起こった。
が、ここで喜んではいられない。
質疑応答、これで決めなくては成功とは言えない。
ところが、司会者の「では、何かご質問は?」に、会場「シ〜〜ン」。
ここですかさず、僕はこう言った。
「皆さん、松下幸之助が、自身の講話のあとに、質問した社員を無条件に1階級昇格させたことを知ってますか?
理由は。
1-話をしっかり理解できた
2-その話の次のことを考えている
3-大勢の中で手を挙げて言う勇気がある
質問のできる人はこれが出来ている。それは上に立つ者に必要とされる資質。」
言い終わると、さっと手を挙げた人がいた。
曰く「先生は〜」
僕は「すばらしい質問です!それは〜」
その人は、総務部長だった。
僕の松下幸之助の話を聞いて、すぐ「この状況はだめだ」と反省し、即行動に移す。
すばらしいことだ。
そうなるには日ごろから心がけること。
1-質問しなくてもいいから、とにかく質問を考える。
2-小さな集まりで、静かになったらパッと自分の意見を出す勇気を鍛える。
3-質問が準備できている、勇気がある、は「質問したくなる」につながります。
ぜひチャレンジしてください。
講演を喜んで聞いてもらえるだけではなく、
質疑応答でもこんな嬉しい体験ができるなんて!
ほんとうにやって良かったと感じた一瞬だった。
そしてさらに質疑応答にまつわる感動エピソードがあった。
それは次回に。
【伝える力の最新記事】