2014年11月07日

「伝わらない」の理由 ‐2


こんにちは、高津和彦です。
先週に引き続き「伝わらない」現象についての分析です。

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先週「がんばる」を例に、"伝わらないランク"をつけて、
伝わらなくなる過程を説明した。

つまり、
1ランク低い「がんばろうと思います」
2ランク低い「がんばりたいと思います」
3ランク低い「がんばりたいと思ってはいます」
4ランク低い「がんばりたいというふうに思ってはいます」
5ランク低い「がんばりたいというふうに思ってはいるんですけれども」


例えば、「がんばる」を「結婚したい」に置き換えてみるとよくわかるだろう。

5ランク低い「結婚したいというふうに思ってはいるんですけれども」。
こんなプロポーズを受け入れるだろうか?女性は。


さらにもう一つ。
伝わらない理由として。

ランクの低い言葉を日ごろから発している人は、思いも弱いということだ。
「思いが弱いから言葉が弱い」だけではなく「言葉が弱いから思いも弱い」、そうなってくる。
ニワトリと卵は相関関係なんだ。


ではなぜこんなに「思います」が蔓延してしまったのか。

それは社会の軋轢化と同時に、メディアで「思います」が広められたからだ。
そして社会の軋轢が一番大きいのは首都東京だ。何千万人がその周辺地に暮らしている。
一方、地方はそれほど人口密度が高くないため人との軋轢が少ない。

さらにメディアの中心が、その東京だからだ。
テレビ、ラジオ、他のメディアの90%は東京から発信される。

そして、そのメディアの中心人物、
アナウンサーはよく「〜と思います」でセンテンスの調子を取る。
そう言ってる間に次の文を考えるのだ。
彼らは滑舌が良いからそれほど気にはならない。よほど連発しなければ。

メディアで四六時中耳にして、一般人はそれを真似る。
しかしはっきり発声しない一般人がそれを真似ると、思いが弱いというのが浮き彫りになる。

だから伝わらない(んだと思います、と僕は言わないよ)。


結論:
ふだんから「強く思い」、「強く言おう」。
それを実行しよう。
そうすると「弱く思い」、「強く言えない」時とバランスが取れる。
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posted by パブリックスピーキング・トレーナー高津和彦 at 17:10| 伝える力

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