最近、ベストスピーカー/ベストプレゼンの受講者と話していて感じることは、
自分のキャリアアップに向けて資格取得に頑張っている方が多いことです。
それはとても素晴らしいこと。
しかし取得に熱中するあまり見落としがちなこともある。
今回はそれについて所感をお話しします。
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先日、IT関係の常務をやっている友人I氏と飲んでいて、興味深い話を聞いた。
彼は、IT関係企業のトップセールスマンで、最近、中小企業診断士の資格も取った。
中小企業診断士合格者たちを集めての式典で、協会会長の挨拶の第一声が、
「資格を取ったからといって、すぐ仕事になると思うな」ということだった。
厳しい言葉だが、まさにこれから第一歩を踏み出そうとする人への、
社交辞令抜きの真剣なはなむけの言葉だと思う。
彼も、
「ITシステムを見込み客に進める際に他社と競合した場合には、この肩書はほんとに有利だ。
先日も『診断士の先生』から買いたいといわれた。
でもそれはこれまでの信頼されてきた歴史があってこそ。
初めに資格ありきじゃないからね〜。」と笑いながら話していた。
実際、体験的に、これまで講演を聞いて
「なるほど、さっすが中止企業診断士の先生はすごいや!」
て思ったことはあまりなかった。
いや、そういうと弁護士、会計士、税理士、看護士、…もすごいことはなかった?
そうなんだ。
「士」や「師」じゃないんだ。
そう。
「人」。その人そのものなんだ。肩書ですごいじゃないんだ。
だからまず、「人」を鍛えましょう。
それで「すごい」と思われたら、「士」で「な〜るほど、やっぱり違うわ!」って言われます。
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