相手に言葉で何かを伝える時、受け手側にどう伝わるか――
その大きな要素は3つです。
1.文言(もんごん)
2.聴覚情報
3.視覚情報
3番目の、視覚情報。
目に見える、表情・動作。服装やヘアスタイルも視覚情報です。
伝える側は、話の内容やしゃべり方ほどには、
一生懸命に気を配らない場合がほとんどです。
自分がどう見えるか、服装などには気をつかうかもしれません。
けれど、伝えようとする内容をよりわかりやすくするために
視覚情報を使おうと意識している人は、そういないでしょう。
しかし、受け手側は、この視覚情報に大きく影響されています。
特に、表情――口角、眉間、眼光、などからは
無意識に多くの情報を得ています。
「この人、こんなこと言ってるけど、ほんとうは違うんじゃ…?」
そう直感的に感じる時、あなたは相手の表情を読み取り
脳内のデータベースに照会して、その結論を出しているんです。
先日、こんなことがありました。
ある企業でセミナーをして、その受講者が書いたアンケートを見ると。
ふと目にとまったのは、書きなぐったような汚い字。
アンケートは無記名ですが、書かれている内容から
ああ、あの人だな、とわかりました。
あんなにしっかり発言していたのに…えー、という感じ。
反対に、とてもきれいな字で書かれたアンケートでは
しっかり内容を把握してくれているんだなぁ、と思いました。
文字の印象だけが一人歩きしたら、大変なことになる。
「文字の表情」でさえ、こんなに強く受け手に影響するんです!
これが生きた人間の表情なら、どれほどのものか。
ベストスピーカーは、自分の表情にも気を配りましょう。
自分の伝えたいことが最もよく伝わる顔について、考えましょう。
表情までも、自分の意思でコントロールする。
それが、最強のベストスピーカーです!
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