先日ある会合の20周年食事会に出席した。
50〜60人くらいの規模と言えば会場の大きさがわかるだろう。
食事は中華。
まずこれでカジュアル感が増す。フレンチや和食より。
というより出席者自体がもうすでに最初から気分はカジュアル!
僕としてはもうちょっとフォーマル、キリっとした雰囲気が好きだけど。
食事をしながらスピーチを聞くことになった。
最初はなかなか静かにならない。この辺が「欧米」とはぜんぜん違うんだなぁ。
僕が司会なら場をシーンと静かにさせてから、スピーカーにマイクを回すんだけど。
で、ある人のスピーチ。
「20周年おめでとうございます!」
「ここまで続いたのは皆さんの努力のおかげ!」
「このうえは、ぜひ100周年を目指して〜」
ここで場内から間髪いれずにツッコミ。
「もう、誰も死んで、おれへん!」
スピーカーは負けじと、
「まぁ、そういう気持ちでということで〜」
またその人のツッコミ。
「幽霊の集まりやん!」
そのツッコミに、別の人の更なるツッコミ!
「あんただけは出てくる!」
会場は笑いに次ぐ笑い。
ほんとに大阪人は、
1-反射的に「100年後は誰もいない」ということを真剣に考え、
2-絶妙の、言葉の途切れた隙間に突っ込み、
3-それを2度もでき、
4-また別の人がそれにも応じる
ということを苦もなく、というよりも、楽しみとして言ってのける。
ここまではベストスピーカーとしての最高の要素。
でも、その後、もう場内は緊張の糸が切れてぐちゃぐちゃ!
ここでまたピリッと戻ってくれたらうれしいんだけどなぁ。
もうやかましいから、ラウドスピーカー、ワーストスピーカー。
やれやれ。
気をつけましょうね。
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