2015年02月06日

心に響く話

こんにちは、高津和彦です。

先日のベストスピーカー講座の時、
受講するに至った経緯を話してくれた人がいました。
その話自体すごくおもしろく、
またその話から展開した話も非常に教育的。
お読みください。

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仕事でプレゼンをすることはするが、聞いてもらえないという人は多い。
特に最近のベストスピーカー受講者では。
それは「レベルが上がってきた人」。
"緊張する"や"あがる"の次の段階、"引きつけられない"、そんな人たちだ。

先日、受講された人と雑談した;
以下、1から4の順に内容が深くなっていく。

 1-昇進試験の準備としてベストスピーカーに来ました。
 2-昇格面接合格を期してベストスピーカーに来ました。
 3-妻がベストスピーカーを探してくれたので来ました。
 4-妻がベストスピーカーを奨めてくれた後、4回、「もう申込んだ?」と聞かれ、ずっと自分はかわしてきた。
 が5回目を断ると、もう家庭不和になるのでしかたなく来ました。

最後のはドラマチックでしょ?

1〜4まですべて事実として、この話し手の頭の中にあるんだ。
それをどこまで出すべきなのか。
4まで言ってやろうと決心すると、そのようにドラマチックな言葉として出てくる。

自分の話が相手の心に響かないという人、
事実をどれだけ出しているかということだ。
それには、ここまで開示して言ってやろうと決断できるかどうかだ。
「こんなだったんだぞ!すごいだろ!」って聞かせたいという気持ちになれるかどうかだ。

ふつう、「そんなのカッコ悪い」「誰も聞きたがらない」「失礼かもしれない」「そこまで言うこともない」、
いろんな理由で無難なことだけを言う。
だから伝わらない。

もう一歩踏み込もう。
自己を開示しよう。
自分で自分の話にまず感動しよう。
これが人を引きつける、心に響く話ができる要素です。


ここから、もうひとつ。おまけの教訓。

なぜ、この話はメルマガに掲載するに足る良い話題だと僕が思ったか?
それは、昨日訪ねてきてくれた友人に対し
「こんなことがあったよ」ってこのベストスピーカー受講生のことを話したからなんだ。

その友人は「すごいね!そこまで奥さんがしてくれるの!」ってびっくりしたんだ。
「たくさんの受講生がWebを見て来られるよ」という通り一辺の話をした時よりもこの話に格段に驚いていた。
それで僕は「あっ、これは、もう一歩すすめて自己を開示して言うとさらに強く伝わるんだ!」と気付いた。

人に"自分のデキゴトロジー"をちょっと深く話そう。
そうすることによって、自分でも全く気づかなかった新たな視点を見出すことが出来ます。
posted by パブリックスピーキング・トレーナー高津和彦 at 17:10| 伝える力

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